ADHDの特性は不注意・多動・衝動です。脳機能の研究は実行機能と報酬系が明らかにされ、そこから三重経路モデルが提案されています。
ここでは不注意、多動、衝動のそれぞれの様子です。
不注意の特徴
気が散りやすい、ケアレスミスしやすい、忘れっぽい
活動をする時は、注意の持続が難しい
作業は楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる
指示された活動でも、最後までやり遂げられないことが多い
興味や関心のあることには集中力は高いが、注意の切り替えは難しい
話しかけても気づかなかったり、聞こえていなかったりすることがある
時間の管理や、整理整頓は苦手
多動性の特徴
静かに着席することを求められても、じっとすることは苦手
会話では、しゃべりすぎてしまう
夢中になり周囲を気にせず、活発に活動できる場面がある
教室などでは、ひとりで自分の席から離れ立ち歩いたり部屋を出たりすることがある
衝動性の特徴
待つことができない
会話では、相手の話の途中でも割り込んで話してしまう
勝ち負けにとらわれ、一番にならないと気がすまないことがある
自分の言動を抑えることは苦手であり、相手の話を聞くことも得意ではない
○ADHDの「過集中」は注意の問題と衝動性によるものと考えられています。注意のコントルールは容易ではなく散漫な様子が不注意であり、衝動性が加味されると何かに貼りついた状態となり、過集中が生まれます。没頭もしますが、醒めやすいとも言えます。